アスファルトの割れ目など、どこでも目にするスギナ。雑草の代名詞とも言えるこのスギナは雑草魂溢れる栄養豊富な薬草として重宝されてきたスゴイ野草です。今回はスギナのご紹介と美味しいお茶として飲むためのコツをお伝えします。
スギナとは?
スギナはシダ植物の一種で、胞子によって増えるので花を咲かせることはありません。春になると土の中から出てくる「つくし」は、スギナの一部だとご存知でしょうか。
胞子を出す胞子茎がつくしで、光合成を行うための栄養茎のスギナです。見た目は違いますが、地下茎でつながっている同じ植物です。
欧米では馬のしっぽに似ていることから「ホーステール」と呼ばれる立派なハーブです。
栄養素は?
スギナには、シリカやクロロフィルをはじめ、カリウムやカルシウムなどのミネラル類、ビタミンB1,B2,Cなどのビタミン類、アミノ酸など多くの成分を含んでいます。
“ミネラルの宝庫”とも言われ健康維持に欠かせない成分が豊富に含まれています。
・栄養のバランスに
ナトリウム、カリウム、カルシウムなどミネラルが豊富に含まれています。
・美容にも
スギナに含まれるケイ素は、歯・髪・爪の健康維持に必要不可欠なミネラル成分です。
副作用はあるの?飲む際の注意点
長期間、大量に摂取するとチアミン(ビタミンB1)欠乏症になる恐れがあります。
目安は一日1杯程です。
スギナにはカリウムが豊富に含まれているのでカリウム制限のある方は飲用を避けましょう。また、微量にニコチンが含まれます。妊娠中の方、小さなお子様、ニコチン過敏症の方、心臓・腎臓系の疾患のある方は控えましょう。
味・香り
ほんのり野草の草っぽい風味を感じますが、クセの無い味わいです。
苦味が強いと紹介されている場合もありますが、個人的には苦いと感じませんでした。
そのままで飲みにくい場合は、ミント系のハーブや緑茶など他の茶葉とブレンドするのがオススメです。
基本の飲み方
・煮出す場合
水500mlにつきティーバッグ1包(リーフのものは茶葉大さじ1~2杯)を入れ火にかけます。沸騰したら弱火で7~8分煮出します。
・ティーポットで淹れる
ティーバッグを急須に入れます。
熱湯を注ぎお好みの濃さになったらいただきます。
☆カフェインを含まないので、就寝前でも安心してお召し上がりいただけます。
スギナはミネラルの宝庫!ぜひ生活に取り入れて健康維持に役立てて下さい。