えんめい茶誕生のお話
「一生に一度は善光寺参り」で知られている信州の国宝善光寺。参道の中ほどには、優しいまなざしで私たちを見守る高さ5メートル余りの延命地蔵さまがあります。全国から集まった浄財により、1722年に造立され、度重なる大火事や戦時中の供出を免れ、文字通り「延命」し、300年を迎えようというお地蔵さまです。
このお地蔵さまに格別な思いをもっていた「えんめい茶」の創製者である狩野誠は、度々善光寺参詣し、世の中の平和と、人々の健康と幸福を祈願しておりました。
狩野誠は戦後、信州黒姫山麓に開拓農民として入植。食べ物や医者がなく飢えや病気で亡くなる開拓民を目のあたりにし、山中で採取したクマ笹やエンメイ草などからお茶を作ったところ人々から「えれぇウンメ茶で、からだにもいいでなぁ(えらくうまいお茶でからだにもいいなあ)」と喜ばれ、よりおいしく健康に役立つお茶づくりを研究し続けました。
やがて完成した健康茶は、人々から「ウンメェ茶」と親しまれたことと、あまねく人々を救うという「延命地蔵」の存在がいつも創製者の心の中にあったことから「えんめい茶」と名付けられました。