えんめい茶の原料は、くまざさ、はとむぎ、クコ葉、ハブ茶、エンメイ草です。
そのうちの一つ「エンメイ草」が、どのような野草なのか見たことがない方が多いのではないでしょうか? 今回はエンメイ草(ヒキオコシ)についてご紹介します。

エンメイソウ(ヒキオコシ)って何?
別名「ヒキオコシ」とも呼ばれ、日本全国の山地に自生するシソ科の多年草です。その地上部は、「延命草( エンメイウ)」と呼ばれ、民間では、苦味健胃薬として、腹痛、食欲不振、消化不良などに用いられてきました。春から初夏にかけて、細い茎の先に小さな白い可愛らしい花をつけます。

エンメイソウは何にいいの?
えんめい草は古くから、胃腸の不調や疲労回復に効くとされ、煎じて飲まれてきました。山仕事や農作業で体を酷使する人々にとって、身近に採れる「頼れる薬草」だったのでしょう。薬局も病院も遠かった時代、自然の恵みをどう使うかは生活の知恵そのものでした。
名前の由来
和名「ヒキオコシ」(引起し)の名の由来は、昔、弘法大師が諸国行脚の道中で、道端に病で苦しみ倒れ込んでいる旅人に出会いました。旅人は今にも死にそうで、近くに生えていたこの草を噛むように教えたところ、病が治り、その病人が起き上がって元気になって旅を続けたという故事からきています。日本では別名で、エンメイソウ(延命草)とも呼ばれ、この弘法大師の伝説から名付けられています。また、葉は口に含むと苦く、起死回生の力があるといわれたことに由来するという説もあります。
昔から人々に親しまれてきたエンメイ草。その素朴な姿は、自然とともに生きる知恵を今に伝えてくれます。