花まつりにはなぜ甘茶なの?

花まつりにはなぜ甘茶なの?

Mar 27、2024狩野 森(かのう しん)

 花まつりってなに?

花まつりとは、お釈迦様の誕生を祝う仏教の行事です。 正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」と言います。 キリスト教が12月25日のクリスマスにイエスキリストの誕生を祝うのと同じく、仏教では4月8日の灌仏会に、お釈迦様の誕生を祝います。 お釈迦様は紀元前5世紀頃の4月8日に、現在のネパールのルンビニの花園で誕生したといわれており、寺院ではたくさんの花で飾った花御堂(はなみどう)を作って祝うことから、花祭りと呼ばれるようになりました。他にも、灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(こうたんえ)などの呼び名があります。 花まつりには法要が営まれ、花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかけたり、甘茶を飲んだりします。仏教系の保育園や幼稚園では稚児行列を行うところもあり、とても和やかな雰囲気です。また、自宅で花を飾ったり甘茶を飲んだりしながら楽しむ方もいます。

なぜお釈迦様に甘茶なの?

1. これは、お釈迦様が生まれた時に九頭の龍が現れ、頭から香湯(甘露の雨)を注いだという伝承に由来します。奈良時代には行われていたようですが、当時は香水と呼ばれる水をかけていました。江戸時代に甘茶をかける習慣が広まったといわれています。また、甘茶を配布する場合が多く、これを飲むと無病息災で過ごせる、目につけると目が良くなるなどといわれてきました。また、甘茶で墨をすり、「千早振る卯月八日は吉日よ、神下げ虫を成敗ぞする」と書いて門口や柱の逆さまに貼り、害虫よけのおまじないにする風習もあります。

甘茶はどこで手に入る?

現在は一部のお茶屋さんやネットショップにて買い求める事が可能です。 しかし全国的な収穫量は年々減少しているのが現状です。40年ほど前まで日本一の出荷量があった当社がある黒姫も今は農家さんの高齢化と株の老齢化のため収穫量が減っています。

甘茶復活プロジェクトを始動!!

当社では3年前から引退された甘茶農家さんの指導を仰ぎ甘茶復活プロジェクトを進めています。栽培に関して試行錯誤の末、活着率を80%まで上がる事が出来ました。 今後1株あたりの収穫量の向上を研究して参ります。 甘茶の株は挿木をして増やせます。収穫までに3年かかるため2025年の本格収穫を目指しています。

まとめ


今回はなぜ花まつりに甘茶なの?という疑問と弊社が取り組んでいる甘茶復活ブロジェクトに関してご紹介致しました。 甘茶に関してのご質問や栽培に興味のある方はぜひご連絡ください。 株式会社黒姫和漢薬研究所 企画室 狩野 森(しん)宛 TEL026-255-3125

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