健康志向の人は知っている! 今注目の野菜 菊芋(きくいも)

健康志向の人は知っている! 今注目の野菜 菊芋(きくいも)

Sep 20、2024えんめい茶本舗スタッフ

いったいどんな食べ物かわからない方も多いのではないでしょうか?
実は、豊富な栄養成分が含まれる菊芋。そのさまざまな効果・効能を知るとビックリ! 

 

1.注目の野菜「菊芋(きくいも)」

菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、北アメリカが原産地とされています。日本へは江戸時代末期に飼料用作物として伝来しました。当時は「豚芋」と呼ばれていたそうですが、第二次世界大戦頃には食用として利用されるようになりました。

菊の花に似た黄色い花をつけることと、肥大した根の部分が芋に似ていることから菊芋と呼ばれるようになったそうです。サトイモやジャガイモなどと同じ、地中に育つ球根野菜です。食用とされるのは、膨らんだ根の部分で「塊茎(かいけい)」と呼ばれ、ごつごつとした見た目は、しょうがのような形をしています。秋に花を咲かせた後113月ごろまで収穫が続き、旬は1112月ころです。

日本で生産量が多い県は長野県で、野生化するほど繁殖力が強いため、家庭菜園で作る場合には注意が必要です。現在では要注意外来生物に指定されています。

 

 

《スーパーフード》菊芋の栄養成分


菊芋には「天然のインスリン」と呼ばれるイヌリンが豊富に含まれており、野菜の中でもその配合量はトップクラスで、血糖値の上昇を抑える効果があるとされています。でんぷんをほとんど含んでおらず低カロリーで、健康志向な人にもおすすめのスーパーフードです。(100g当たり35カロリー)他にもセレン・ミネラル・各種ビタミン・カリウム・ポリフェノールなどがバランスよく含まれています。

 

 菊芋の効果・効能

◎便秘の解消

水溶性食物繊維「イヌリン」は、悪玉菌を減らし、腸内環境を整え便秘を解消する効果があります。

◎血糖値の上昇を抑える

イヌリンは血糖値の上昇を緩やかにする働きがあり、糖質制限中の方にも適しています。

◎血圧の上昇を抑える

カリウムは血圧を調整するほか、むくみの解消にも役立ちます。

◎免疫力を高める

活性酸素を除去し、細胞を蘇らせ、免疫力を向上させる効果があります。

味の特徴・レシピ

菊芋の味や香りはクセが少なく食べやすいという特徴があります。ごぼうに似た香りと風味があり、ほんのりと甘みを感じます。新鮮な菊芋は生で食べることができ、シャキシャキとした食感を楽しめます。漬物の味噌漬けや甘酢漬け、ツナサラダ、和え物、ナムルなど、カットの仕方を変えてみるとさらに違った食感を堪能できます。煮物やきんぴら、甘辛和え、マッシュポテト、スープなど加熱するとホクホクした食感となります。フライ、ローストなど和食から洋食まで、調理方法によってさまざまな食感を楽しめるのが菊芋の魅力です。

菊芋を選ぶ際は、丸みがあるしっかり固く実が締まっているものを選びます。

保存する際は洗わず土がついたまま新聞紙などで包み、冷蔵庫で保存することがポイントです。
 

 

5.菊芋茶

地域によっては、菊芋自体を店頭であまり見かけない、購入できないということもあると思います。その場合は、菊芋茶が大変手軽です。菊芋茶は、乾燥させた菊芋を細かく砕いたお茶で、ごぼう茶のような風味があります。煮出すとよく成分が出て、黄金色のお茶ができます。ノンカフェインでえぐみや苦みが少なく、くせのない味わいで食事中の飲み物としてもぴったりです。はとむぎ茶などとブレンドしたり、牛乳などと合わせてアレンジしても美味しく楽しめます。

 

飲む量・タイミング

菊芋に含まれるイヌリンの過剰摂取は、お腹が緩くなってしまうなどの症状を引き起こす可能性があります。お茶として飲む場合は、1日に飲む目安量は500ml程度とし、心配な方は少量ずつ試すようにしてみましょう。糖質を気にしている方、ダイエットをしている方におすすめなタイミングは、食事前か食事中です。菊芋の正しい飲み方を知り、気軽に始められる健康習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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