穏やかな春の日差しも熱を帯び始め、いよいよ夏の気配がしてきました。寒さから解放されて活発に動ける楽しみもありますが、近年の厳しい暑さに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。夏をどう「楽しむ」かよりどう「乗り切る」かを考えてしまいますね、この夏の不調は何が原因なのか見ていきましょう。
夏に感じる不調TOP10
・1位:冷え
・2位:だるさ・倦怠感
・3位:疲労
・4位:頭痛・むくみ
・5位:ストレス
・6位:睡眠不調
・7位:胃腸の不調
・8位:便秘
・9位:血行不良
・10位:めまい
夏の不調の原因
夏の不調の原因は ①暑さ ②寒暖差(冷房) ③脱水
これらによって自律神経が疲れやすくなり、それが毎日続くと疲れが蓄積して不調につながってしまいます。
夏の炎天下の外出は、運動をしなくてもとても疲れを感じますよね。それは、心拍や呼吸、体温を調整する自律神経が酷使されるためで「これ以上負担をかけないでほしい」というサインなのです。
自律神経とは
自律神経とは、生命維持に欠かせない活動の為に無意識に24時間休まず働き続けている神経です。全身を活発にする『交感神経』と、リラックスさせる『副交感神経』の切り替えをしながら各器官の働きを調整しています。
交感神経 日中に心身を活発にする ・血管収縮/血圧上昇・心拍増加・気管が広がる・筋肉の緊張・消化を抑制
副交感神経 心身を休息させる ・血管拡張/血圧低下・心拍減少・気管が狭まる・筋肉の弛緩・消化を促進
自律神経が酷使されると不調につながる?
自律神経を弱らせるのは「酸化」と「老化」です。
自律神経がダメージを受けるとは、どういう状態のことでしょう。
それは自律神経の細胞の酸化です。自律神経はストレスや激しい運動によって交感神経が優位の時、活性酸素を発生させます。この活性酸素が細胞を「酸化」させ、細胞組織の機能が一時的に低下する現象が疲労です。
さらに、夏は暑さによるストレスが加わることで酸化はいっそう進み、不調の原因となります。
酸化は休息(睡眠)によって回復できますが、過度に酸化し回復が追い付かなければ細胞が錆びつき、回復できなくなります。これを細胞の「老化」と言います。
自律神経の機能低下は抑えられる?
自律神経の機能は加齢とともに落ちていきます。40代の自律神経は10~20代の半分となり、働きが低下します。ですが自律神経は生活習慣を整え、無理をせず、十分な休息をとり、労わることで老化を遅らせることは可能です。また、睡眠の質を高めることも大切です。
自律神経の酸化を抑制する栄養素
食事から「抗酸化物質」を摂取することで活性酸素を無力化し、自律神経の酸化を抑えることができます。鶏むね肉に含まれるイミダゾールジペプチドは、自律神経中枢に届き抗酸化作用を発揮します。
また、お茶やコーヒーに含まれる抗酸化物質は摂取しやすい為、こまめに摂取すれば抗酸化作用を持続できます。
質の良い睡眠で自律神経のダメージを回復!
自律神経のダメージは休息(睡眠)中にしか回復できません。日中はストレスを長引かせず、リフレッシュを心がけましょう。ストレスを感じると「コルチゾール」という抗ストレスホルモンが分泌されます、「コルチゾール」は一日の覚醒と睡眠のリズムを作る物質でもあります、ストレスが長引けばコルチゾールが過剰に分泌され睡眠の質が低下する原因となります。心を波立たせないことが肝心で、特に眠る2時間前はストレスや興奮の原因となる電子機器は見ないよう努めましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?夏の不調は暑さや気温差からくるストレス、疲労の蓄積による自律神経の乱れに気をつけることが重要ということがわかりました。
今からできる対策として、生活のリズムを整える、食事に抗酸化物質を取り入れる、適度な運動、しっかり休養を取る、質の良い睡眠をとるなどを心がけて快適な夏を過ごしましょう!