梅雨の時期は気圧が低いことが多く、自律神経が乱れがち。緊張をほぐして体をリラックスさせる“副交感神経”が優位となりやすい時期です。身体の血の巡りが悪くなり、だるさや眠気のほか、肩こりや冷えなどを感じやすくなります。では、梅雨の時期に体調を崩しやすい方は、どんな人が多いのか見ていきましょう。
梅雨の重だるい…は何のせい?
ジメジメした季節、なんとなく体調もすっきりしないもの。もしかしたら東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」が原因となっているかもしれません。
「湿邪」とは、梅雨のように湿気が多いときに引き起こされる“体の不調“のことを言います。これは、湿度の高い環境にいると汗がうまく出ず、体に余分な水分が貯まり、水分代謝が低下します。「湿邪」は、「脾胃(ひい)」と呼ばれる消化器官の働きを低下させると考えられています。体内の水分代謝が滞ると、栄養分が消化吸収されずに排出されてしまうため、下痢や軟便などを招く原因にもなります。
心当たりはありますか?
あなたの『水滞チェック』!
・むくみが気になる
・頭痛がする
・ふらつきやめまいがある
・体が重だるい
・眠気がある
・体の鈍い痛みがある
・食欲低下がある
・下痢や軟便ぎみ
・落ち着かず動悸がする
“梅雨だる“ から体を救う毎日の習慣とは
●自律神経を整える
朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。
●適度な運動
ストレッチやウォーキングなどで血行を良くし、汗をかき余分な水分や老廃物を排出しましょう。
●十分な休息
夜はぬるめのお湯にゆっくり浸かり、質の良い睡眠をとって心身リラックス
●栄養ある食事
口から摂るものの見直しをし、水滞予防
・胃腸を元気にする食材:穀類、豆類、芋類、椎茸、南瓜、トマト
・体を温める食材:山椒の実、フェンネル、生姜、ニンニク、シソ、納豆
・水分代謝を促進する食材:はとむぎ茶、とうもろこし、小豆、冬瓜、すいか
水分を溜め込みやすい糖分や油分の多いもの、冷たいものやアルコールなどの摂りすぎをできるだけ避けることが大切です。利尿作用のありむくみの改善に期待できる飲み物、特におすすめなのは「はとむぎ茶」「スギナ茶」「どくだみ茶」を温かくして少しずつ飲み、香りのよい食材を選んだ食事などで、水分を体にためないよう心がけましょう。
魚・鶏肉・もも肉・大豆・乳製品などから良質なタンパク質を摂り、エネルギーとなる炭水化物や、調子を整えるビタミン・ミネラルもバランスよく摂るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?身体のむくみやだるさに心当たりがある方は、水滞が原因かもしれません。普段から未病を防ぐ適度な運動や入浴、温かい食べ物や飲み物などで体を温めるといった生活の工夫を取り入れていきましょう。生活習慣を見直して、“梅雨だる”から体を守りましょう。