みなさんは毎日、歩けていますか?
自分が一日にどれだけ歩いているか知っていますか?
黒姫和漢薬研究所では先日、社員全員に「万歩計」が配られました。 信濃町と言えば俳句で有名な「小林一茶」の故郷と言うことで知られていますが、小林一茶は健脚でも有名で、江戸から故郷信濃町までを5泊6日で行き来していたとか、なんと1日に10里(約39キロ)歩いたことになります。そんな一茶さんへのリスペクトを込めて「目指せ一茶さん ウォーキング企画」が始まりました。
はたして毎日どれくらい歩いているのでしょうか。 今回は「歩く」ことのメリットや注意点などについて書いていきます。
国内推奨は1日8,000歩
では実際にはどのくらい歩くのが良いのでしょうか。1日の歩数として理想は「1日1万歩」ですが、日本人の現状では1日平均歩数を男性9,200歩、女性8,300歩程度を目標とされています。
歩くとどんな効果があるの?
厚生労働省のHPによると、身体活動が多く、よく運動をしている人は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの病気にかかる率や死亡率が低いこと、またメンタルヘルスや生活の質の改善に効果があることが認められています。高齢者においても、歩行などの日常生活の運動が寝たきりや死亡を減少させる効果があることと示されています。まさに良いことづくしですね。
歩くと若返る?
歩行、自転車、水泳はすべて有酸素運動で体脂肪が燃えやすいのですが、それに加えて歩行は着地時に骨に刺激が入ることで骨から出る善玉ホルモン、オステオカルシンがアンチエイジングに役立つと言われています。
この善玉ホルモンが脂肪細胞に働きかけて、抗酸化作用や糖化を中心に万能ホルモンの分泌を促してくれるそうです。 また、オステオカルシンは男性ホルモンのテストステロンの分泌も促します。 加齢や運動不足で減りやすいテストステロンは骨量や筋肉を保ち、やる気を高めてくれるホルモン。歩くことでこれらのホルモンを活発にして老化の加速に対抗しましょう!
あなたの運動不足度セルフチェック
世界保険機関(WHO )調査の結果、世界では14億人以上の成人が運動不足になっていると判明しています。 性別ごとに見ると男性では4人に1人、女性では3人に1人の割合で運動が足りていないと言えます。また日本でも約3人に1人の成人が運動不足だという状況も明らかになりました。
では、自分がどの程度運動できているかチェックしてみましょう!
下の項目が何個にあてはまりますか? 該当する数のアドバイスを確認してみましょう。
- 普段から仕事や勉強が適当、なかなか運動できてない
- 休みの日は家でゴロゴロしていることが多い
- 立ち上がるときは、机や椅子に手をついてしまう
- 長時間歩くと、腰やひざが痛くなってしまう
- 同世代の人と比較して、歩く速度が遅いと感じる
- ちょっとした移動にも車やタクシー、バスを使ってしまう
- 階段よりもエレベーターやエスカレーターを使ってしまう
- 階段をのぼると途中で息切れを起こしてしまう
- 20分くらいの歩行距離は長いと感じる
- この頃、おなか周りがぽっこりしてきた
- 立ったまま、靴下がいけない
3~5個 |
ほぼ健康、あと少し運動をとり入れると、さらに健やかに毎日を過ごせるそうです。 |
6 ~8個 |
運動不足気味、継続的・習慣的に楽しんでできる運動を取り入れてみてください◎ |
9 ~11個 |
かなり運動不足気味、生活習慣病を防ぐためにも、今すぐ運動を取り入れましょう! |
日常的に目標を立てよう!
厚生労働省では、成人/高齢者それぞれに対する個人目標を以下のように掲げています。
「成人に対する個人目標(例)」
・日常から「散歩」「早く歩く」「乗り物やエレベーターを使わずに歩くようにする」など意識的に身体を動かしましょう。
・1日平均1万歩以上を歩くことを目標に。
・週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣に。
・最初の運動としてまずはウォーキングから。
「高齢者に対する個人目標(例)」年齢や能力に応じて以下の運動のうち一つ以上取り組みます。
・ストレッチや体操を1日10分以上行います。
・散歩やウォーキングを1日20分程度行います。
・下肢及び体幹部の筋力トレーニングを1週間に2回程度行う。
・レクリエーション活動や軽スポーツを1週間に3回程度行う。
以上を参考に毎日の目標を立ててみましょう!
歩く時の注意点
これまで運動の経験がない人が、急に運動を始めようとすると心臓事故や、膝痛・腰通などの整形外科的な障害を起こす可能性もありますので自分の健康状態をよく把握した上で、無理なく少しずつやっていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?歩くことは、健康に耐えられないメリットがたくさんあることがわかりましたね。 その場合によっては毎日薬を飲むよりずっと身体への健康効果は高いかもしれません。まずは自分の現状を知り、健康状態を把握した上で無理のないウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。 水分、塩分の補給も忘れずに、コスパの良い健康習慣で未来への健康投資を始めてみませんか?