実は絶滅危惧種!?イチョウ茶の副作用は?身体にいいの?

実は絶滅危惧種!?イチョウ茶の副作用は?身体にいいの?

May 10、2024えんめい茶本舗スタッフ

日本ではおなじみのイチョウ 秋には黄金色に色づくイチョウ。 日本では神社仏閣、街路樹と日常的に目にする機会の多いイチョウですが、実は国際自然保護連合(IUCN)によって、1998年に野生のイチョウはレッドリストに「絶滅危惧種(Endangered)」と分類されています。 なぜこんなに身近なイチョウが絶滅危惧種になっているのでしょうか? イチョウは恐竜がいた時代、とくにジュラ紀に世界的に盛んに生い茂り、その後の氷河期に中国にあった1種のみをのぞき全て絶滅してしまいました。 現在世界中にあるイチョウは全てこの生き残った木を人の手で植林したものになります、そのため「野生で生き残っているイチョウはごくわずか」と言う意味で絶滅危惧種に指定されたようです。 今回はそんな独自のルーツを持つイチョウについて書いていきます。

イチョウとは?

イチョウは雄雌異株の落葉性高木で、広い葉を持ちますが広葉樹ではなく、裸子植物なので針葉樹に分類されています。 イチョウは植物として非常に特殊で、現在地球上にイチョウと同じ種類の植物は存在していません。 2億5000万年前から今とさほど変わらない形をしておりその特徴的な性質と、奇跡的に生き残った「生きた化石」として昔から注目を集めています。 含水率が高く樹皮が厚いため防火性に優れ、江戸時代に防火林として火除け地にも植えられました。関東大震災などでも防火の役割が報告されています。 イチョウ葉の有効成分にいち早く着目したのはドイツで、1960年代には血の流れを改善する作用についての研究結果が発表され、異例の速さで医薬品と認められました。現在数十ヶ国で医薬品とされているイチョウですが、医薬品の基準の違いにより、日本では食品扱いとなっています。

イチョウ葉の成分

イチョウ葉に含まれる豊富な有効成分の中でもポリフェノールの一種であるフラボノイドと、強力な酸化を抑える作用を持つギンコライドが注目されています。 ・フラボノイド フラボノイドは、ポリフェノールの一種です。 ポリフェノールとは、植物が自らの身を守るためにつくる成分でフラボノイドは、細かい血管を強くする働きと、血の巡りを良くする効果があると言われています。また、血管の材料であるコラーゲンやエラスチンの酸化を抑制し、しなやかな血管へ導く効果も期待されます。 ・ギンコライド ギンコライドとは、イチョウ葉のみに含まれる、ファイトケミカルと呼ばれる有効成分の一種でギンコライドは強力な、酸化を抑制する作用を持っており、頭の組織を※活性酸素から守る働きがあるといわれています。 [※4:活性酸素とは、普通の酸素に比べ、強い酸化力を持ったもので、過剰に発生すると老化の原因になるとされています。]

有効成分の相乗効果

イチョウ葉の成分は頭や身体中の血管に対する効果で広く知られていますが、その作用はいくつかの絶妙な相乗効果によって行われています。 ①血管を拡張 血管の収縮を妨げ、拡張させる働き。 ②血の凝集を抑制 PAF(血を凝集させる作用)の活性を抑え、ドロドロと血流が悪化するのを抑制。 ③活性酸素の生産を抑制 抗酸化作用で、血液中の悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑えて血液をサラサラに。 以上の3つの作用の相乗効果により、イチョウ葉成分は血管を拡げて血の流れをサラサラに改善するとされ、頭の血管の詰まりや、冷え、 認知機能の衰えなどを抑制する作用が期待されています。

 

イチョウの副作用は?

イチョウ葉は、一般的には安全とされていますが、ごく稀に、頭痛やめまいなど、イチョウ葉の成分を摂取した後に一部の人々に副作用が現れることがあります。サラサラ効果が高いため手術前などはひかえた方が良いとされています。 またイチョウ茶などを飲む際は長く煮出すと成分が壊れてしまう心配があるため、お湯出しで抽出時間を守ってお楽しみください。

まとめ

いかがだったでしょうか?さすが氷河期を生き抜いたイチョウ、唯一無二のパワーが期待できそうですね。それにしても、世界で一ヶ所にしか残らなかった木が現在世界中で身近に見られるほど植林されたのはなぜなのでしょう、きっと人にとってそれだけ魅力的な植物なのかもしれませんね。 おすすめ本 イチョウと言えば「脳」、健康を気にする方はすぐに頭に浮かぶかも知れない組み合わせですね。今回はイチョウのお話だったので、関連して脳について書かれた本をご紹介します。 「奇跡の脳」ジル.ボルト.テイラー著 この本は、若くして活躍する優秀な脳科学者が、ある日突然脳卒中に見舞われ、自分の脳が壊れていく様子、その時自分に何が起こっているのかを専門家の目線で詳しく、とても読みやすくわかりやすく説明してくれている本です。重度の障害を負った状態からほぼ元通りに回復するまでのリハビリの日々と、その時の感情や欲しかったサポート、左脳が壊れる事で訪れる以外な幸福感など未知すぎる脳の世界に触れられる一冊、脳の血流の大切さが身に沁みます。身の回りに経験者がいる方にも届けたいと書かれた本です。

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