ヨモギってどんな野草なの?

ヨモギってどんな野草なの?

Apr 30、2024えんめい茶本舗スタッフ

草餅やヨモギ蒸しなど昔から身近にあり、今も昔も変わらず恵みをくれる「ヨモギ」。お庭や河川敷に生えているのをよく目にします。実はこのヨモギ「薬草の女王」とも呼ばれ、とても身体に嬉しい薬草なんです。今回はこのヨモギに関してご紹介をいたします。

「よもぎ」って?

よもぎは、地下茎で繁殖するキク科の多年草で、日本には約30種類以上のよもぎが自生しています。その中でも一般的によく知られているのが「カズザキヨモギ」です。強い繊維質があり、葉の部分はギザギザとして葉裏は灰白色。春になると身近な場所に集団を作って野生するおなじみの雑草で、夏になる頃には背丈が1~1.5m近くまで成長します。8~10月には小さな淡褐色の花を咲かせ、1㎜程度の茶褐色の種を付けます。

「和の香」 飲む、食べる以外にも。

古くから薬効が知られており、西洋では料理の風味付けとして使われ、中国では入浴剤や漢方の材料として使われてきました。春の風物詩「よもぎ餅(草餅)」などの和菓子に使われるのが一般的で、春の新芽は灰汁も少なく、清々しい香りが楽しめます。 よもぎの名前は「よくもえる木」に由来するものといわれ、火をつけても炎があがらず、熱くなりすぎることなく燃焼する性質があり、葉裏の綿毛に含まれる「ロウ」が時間をかけてじっくりゆっくり燃えていくため、よもぎの綿毛を集めたお灸のもぐさとして用いられます。また「和製ハーブ」としても親しまれるほど豊かな香りを持つため、アロマテラピーとしてアロマオイルの材料や入浴剤、最近ではよもぎ蒸しなどと、さまざまな方法でよもぎを楽しむことができます。

女性にやさしい身近な万能薬

よもぎは酵素、葉緑素、食物繊維、ビタミン類、ミネラル類などの栄養素が豊富。 食物繊維や美肌に良いビタミンAはほうれん草よりも多く、鉄分は牛レバーよりも多く含まれています。

効果1冷えの解消
よもぎは東洋医学では「温性」とされ、気を昇らせる作用や体を温める作用があると言われ、入浴剤にも使われています。

効果2浄血・造血作用
緑の血液「葉緑素」が血液の造血を助け、きれいに保ってくれます。出血時には止血作用もあり、古くから治療薬草として用いられています。

効果3老廃物の排出
利尿作用があるため、余分な水分や老廃物を排出し、むくみを改善。新陳代謝を高まり血行が良くなることで、肩こりの解消や疲労回復にもつながるようです。 効果4肌トラブル 抗炎症作用を持ち、ニキビや肌荒れ、湿疹などの肌トラブルに効果があるとされ、アレルギー症状の緩和に役立ちます。抗酸化作用から細胞の老化を防ぎます。

効果5自律神経を整える
主な香り成分が高ぶった神経を鎮静化し、イライラ解消、安眠作用、リラックス効果をもたらします。更年期障害にも良いとされています。

よもぎ茶はどんな味?

特有の爽やかなさがありますが、若干の渋みを感じるかもしれません。蒸らす時間が長いときに感じる場合がありますが、ハトムギや玄米などとブレンドしたり、レモンやはちみつを加えてレモネードにしてもよく合います。そのほかレモングラスや抹茶など、お好みでブレンドしても楽しめます。 ノンカフェインで妊婦や小児が摂っても安全な食材ですが、キク科のアレルギーをお持ちの場合はご注意ください。 よもぎの魅力を改めて知り、香りを楽しみながら、日々の体質改善に取り入れたいものですね。

まとめ

ヨモギは「ハーブの女王」と言われるだけに大変女性におすすめの野草です。春の季節はヨモギを摘んで草餅にするのもおすすめです。香りも大変良いのでぜひ日々の生活にヨモギを取り入れてみてください。

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